第二十二日目
最近の由紀ちゃんは少し変です。
急に泣き出したかと思えば笑い出したりします。
よだれは垂らしてるし口の端っこには泡が溜まってるし、なんだか汚いです。
前みたいにおっぱい触りたいとか思わなくなってきました。
だって由紀ちゃんの体触ったら変な病気が移りそうなんだもの・・・
第二十三日目
どこから入ってきたのか地下室に蝿が飛ぶ様になりました。
ぶ〜んぶ〜んって色んな所を飛んでます。
「どっちがたくさん蝿を殺せるかゲーム」を和男君がしようと言い出したので僕は頑張って蝿を一杯殺しました。
結果は僕が七匹、和男君が十一匹でした。
ちくしょー!ちくしょー!とても悔しかったです!!
こう見えても僕は結構負けず嫌いなんです!!
とっても悔しかったので和男君が見てない時に由紀ちゃんのお腹を三回殴りました。
ぐぐぐって変な声を出してて気味が悪かったです。
第二十四日目
由紀ちゃんは朝からご機嫌斜めです。
「ころせ!ころせぇえええ!!ころせぇ!ころせ!」
あの由紀ちゃんからは想像もつかない様な事を言ってます。僕はショックでした…
「静かにしろメス犬!!ホントに殺すぞ!てめー!」
和男君がドスの効いた声で言っても由紀ちゃんはまったく言うことを聞きません。
「きちがいがぁああきちがいがぁああきち!きちぃいいきちがぁああああ!!!」
口に溜まった泡が飛んできそうな勢いで叫びまわってます。
和男君はポケットの中をゴソゴソしています。中からホッチキスを取り出しました。
まさか!?まさか!?
和男君は由紀ちゃんの口をホッチキスで止めてしまいました!!
バッチン!!バッチン!!ホッチキスの針が唇を貫通する音がしました。
さすがに僕は目を背けてしまいました。
バッチン!!バッチン!!バッチン!!バッチン!!
「んむぅぅぅううううう!!んむうぅぅうう!!むぅぅううう!!!!」
僕は見てないのでよくはわかりませんが鎖の音が地下室中に響いてました。
たぶん暴れまわっていたのだと思います。
由紀ちゃんは犬の唸り声のような声を出してました。
犬の唸り声と鎖の音はずっとずっと続いてました。
ずっとずっと…・
ずっと・・・ずっと・・・ずっと・・・
ずっと・・・
ずっと・・・